▼目次
1. 歯並びが悪くてもホワイトニングは可能!3つの注意点
2. 歯並びが悪い方におすすめのホワイトニング方法
3. ホワイトニングと矯正治療は同時に出来る?
4. ホワイトニングと矯正、始めるタイミングはどっちが先?
1. 歯並びが悪くてもホワイトニングは可能!3つの注意点
「歯並びが悪くてもホワイトニングはできるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、歯並びが悪くてもホワイトニングは可能です。
しかし、いくつか注意すべき点があるため、事前にしっかりと確認することが大切です。
以下に3つの注意点を説明します。
①歯の表面への薬剤の浸透にムラが生じる可能性がある
歯並びが悪い場合、ホワイトニング剤が歯面全体に均一に行き渡らないことがあります。
特に、歯の重なりがある場所や傾いている歯は、仕上がりにムラが生じる可能性があります。
これを防ぐためにも、歯科医師や歯科衛生士の指導の下で施術を行うことが重要です。
②歯石やプラークの除去が必要
歯並びが悪い部分は、歯石やプラークが溜まりやすくなります。これらがホワイトニング効果を妨げることがあるため、施術前にはクリーニングを行う必要があります。きれいな口腔内の状態で施術に臨むことで、ホワイトニングのより良い結果が期待できます。
③効果を持続するための定期メンテナンスが重要
ホワイトニング後に長く白い歯を保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に歯並びが悪い場所は、着色しやすいため定期的なクリーニング受けることで、長期間白さを維持することが可能です。
2. 歯並びが悪い方におすすめのホワイトニング方法
「歯並びが悪くてもホワイトニングしたい」そんな方におすすめしたいホワイトニング施術の種類は、歯科医院が提供しているホワイトニングです。
以下に説明します。
①オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは専用の器具や薬剤を使用して、歯科医院で行うホワイトニング方法です。
歯科医師や歯科衛生士が高濃度の薬剤を使用して施術を行うため、短時間で効果が現れる特徴があります。
歯並びが悪くても、歯の形状や位置に応じて薬剤の塗布方法を調整するので、ムラの少ないホワイトニングが可能になります。
②ホームホワイトニング
ホームホワイトニングでは、歯科医院で専用のマウスピースを作製し、患者さんご自身でホワイトニングジェルを入れて使用します。
歯並びが気になる場合でも、マウスピースは個々の歯にフィットするように作られるため、しっかりとホワイトニングジェルが行き渡ります。
①のオフィスホワイトニングと➁のホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングという施術方法もあります。
デュアルホワイトニングは白さをより長持ちする効果を期待できます。
3. ホワイトニングと矯正治療は同時に出来る?
矯正の種類やホワイトニングの方法によって、ホワイトニングと矯正治療を同時にできるかどうかは変わってきます。
それぞれの組み合わせによって注意点や方法が異なるため、事前に確認が必要です。
以下で、各パターンについて詳しく説明します。
①オフィスホワイトニング×ワイヤー矯正(表側)
この場合、同時に行うことはできません。
ワイヤー矯正(表側)は、装置が歯の表面を覆っているため、ホワイトニング剤を歯全体に塗布することができません。
そのため、装置の装着部分と未装着部分で色の差が出てしまい、不均一な仕上がりになることがあります。
矯正治療後に全体をホワイトニングするのが理想です。
②オフィスホワイトニング×ワイヤー矯正(裏側)
この場合、同時に行うことができます。
ワイヤー矯正(裏側)は、ワイヤーが歯の裏側に装着されるため、歯の表面にホワイトニング剤を均一に塗布することができます。
ワイヤー矯正(裏側)はホワイトニングの施術には大きな支障がないため、両方の治療を希望する方には有効な選択肢となります。
③オフィスホワイトニング×マウスピース矯正
この場合、同時に行うことはおすすめできません。
マウスピース矯正は、装置自体を取り外すことはできるため、ホワイトニングの施術は可能ですが、歯の表面にアタッチメントというプラスチック製の突起物が装着されることが多いため仕上がりにムラができてしまいます。
そのため矯正後にホワイトニングをすることをおすすめします。
④ホームホワイトニング×ワイヤー矯正(表側)
ワイヤー矯正(表側)をしている場合、ホームホワイトニング用のトレーが装置やワイヤーに当たってしまうため、ホワイトニングの施術を行うことができません。
矯正治療中はホームホワイトニングは行わず、歯科医師や歯科衛生士と相談して矯正治療の前か後に行うのが良いでしょう。
⑤ホームホワイトニング×ワイヤー矯正(裏側)
ホームホワイトニング用のトレーが歯全体を均等に覆うことが難しくなるため、ホワイトニング効果にムラが生じてしまう可能性が高いです。
このため、矯正治療が完了するまでホームホワイトニングを同時に行うことはおすすめできません。
⑥ホームホワイトニング×マウスピース矯正
同時に行うことはできますが、おすすめできません。
マウスピース矯正は取り外しが可能なため、ホームホワイトニングとの併用も技術的には可能です。しかし、歯の表面にアタッチメントというプラスチック製の突起物が付くことが多いためそこの部分は白くならず、色むらが出てしまう可能性があります。
同時に行うことは可能でも、矯正治療が完了してからホワイトニングを行う方が理想です。
4. ホワイトニングと矯正、始めるタイミングはどっちが先?
ホワイトニングと矯正治療のどちらも希望する方は、どちらを先に行うべきか迷ってしまいますよね。
その場合、矯正治療から始めることをおすすめします。
以下に、その理由を説明します。
矯正治療を先に行う理由
矯正治療をおこなうと装置がついていることによって口腔内を清潔に保ちにくくなったり、歯に汚れが付着しやすくなります。せっかくホワイトニングを行ってもまた元の歯の色に戻ってしまうと、矯正後に再度ホワイトニングを行う必要があります。
また、装置が装着されている間は、ホワイトニングを行っても効果が均等に現れないため、ムラのある仕上がりになることがあります。
そのため、歯並びをきれいにした後ホワイトニングを行う方が、満足いく結果を得られるでしょう。
矯正治療終了後のホワイトニングが理想
きれいな歯並びにホワイトニングを行うことで、薬剤を均一に塗布することができるため効果も出やすいです。
また、矯正中は装置の影響で着色しやすいため、矯正治療終了後にホワイトニングを行うのが理想です。
ホワイトニングと矯正治療を効果的に組み合わせることで、きれいな口元を手に入れることができます。南阿佐谷ファミリー歯科では、患者さん一人ひとりの状況に合わせたホワイトニング、矯正治療をご提案しています。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
監修:南阿佐谷ファミリー歯科 院長 原 舞
資格
歯科医師
略歴
東京歯科大学 卒業
東京歯科大学 クラウンブリッジ補綴学講座
東京歯科大学大学院 歯学研究科 博士課程修了